ASAHIKAWA WBC(up2016.03)

所属

旭川医科大学 看護学講座

 

氏名 

Yukari Hattori

教授 服部 ユカリ

研究テーマ

1.高齢者の認知機能向上に関する研究

2.認知症高齢者の介護に関する研究教育評価研究

3.独居高齢者の健康と生活

研究内容(概要)

1.認知機能を向上させるプログラムを開発し、効果を検証する。

2.認知症高齢者の介護者の支援を検討する。

3.一人暮らしの高齢者の健康状態および日常生活の活動能力を把握し、どのような支援が必要かを明らかにする。

関連キーワード

認知症看護、認知機能、独居

主な研究内容もしくは代表的な過去の事例研究

 

○要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者の認知機能向上プログラムの開発と検証

期間:平成25522日〜117

認知機能向上プログラムの内容:ウォーキングと知的活動を組み合わせて実施する。ウォーキングは、東京都老人総合研究所開発の地域型認知症予防プログラムに基づき、課題として各自の体調に合わせて早歩きを130分、週5回を目標とし、各自が毎日ウォーキングの時間と歩数を記録し、週1回の教室で課題達成度などについて話し合うプログラムである。知的活動は、携帯電話のカメラ機能またはデジタルカメラの機能を覚え、56名程度で1グループとなり、写真集を作成するプログラムである。両者を組み合わせて20回の教室を実施した結果、実施後に認知機能の向上が認められた。

 

○在宅認知症高齢者の生活場所の変化について

  デイサービスを利用していた56人の痴呆性高齢者のうち18ヶ月後には32(57.1%)が在宅で生活していなかった。死亡と入院がともに12人で最も多かった。高齢者に起因するものばかりではなく、介護者の怪我、高齢化により在宅で生活できなくなった者もいた。

 

○独居高齢者の生活実態および友人関係満足度

山形県K町の65歳以上の独居老人(76/85人)を対象に、交友状況、生活満足度、友人関係満足度等を明らかにするため調査した結果、友人が多いほど生活満足度が高く、通院していない群、行事参加する群で友人関係満足度が高く、日常生活関連動作が自立しているほど、また生活満足度が高いほど友人関係満足度も高かった。

 

○独居高齢者の生活と健康

 岩手県O町の独居高齢者(455)のうち、自分の健康に自信がある人61.5%、自信のない人が38.5%で、通院している人が81.3%、障害がなく日常生活が自立している人が81.5%、何らかの障害をもっている人が18.5%であった。約2割の人が仕事をしており、経済状態については2割弱が十分満足、6割がやや満足としていた。

 

連絡先 総務部研究支援課社会連携係

Tel0166-68-2197

Fax0166-66-0025

E-mailsho-kenkyu@jimu.asahikawa-med.ac.jp

URL: http://www.asahikawa-med.ac.jp/

相談可能な分野・講演可能なテーマ

・認知症予防 ・認知症のケア 

・認知機能向上

・一人暮らし高齢者のサポート

・高齢者の在宅ケア

・老年看護学の教育