ASAHIKAWA WBC(up2016.03)

 

所属

脳神経外科学講座

 

氏名

教授

かまだきょうすけ

鎌田恭輔

 

研究テーマ

・脳動脈瘤の破裂率の研究、安全な血管外科、カテーテル治療の確立。てんかん外科治療。電気刺激をしない覚醒下手術

研究内容(概要)

 未破裂動脈瘤の形状から流体解析モデルによる破裂の将来予測。バイパス術による脳血流変化の観察・評価を行う。脳

 皮質電気刺激を行わない脳機能マッピング法の確立。

 神経機能再建

主な研究内容もしくは代表的な過去の事例研究

 3TMRIによりカテーテルを用いない位相コントラストMR血管撮影により、動脈瘤の流体力学、壁の厚さの評価をすることで破裂リスクを予測した。また手術症例で実際の血流状態、壁厚との比較検討により結果の検証を行っている。また、術中蛍光画像による血管撮影を行うことで、脳血流状態、バイパス血管の血流量の定量化を可能としている。本大学では独自との解析ソフトウエアを開発し、国内はもとより世界中で用いられている。

 また、脳腫瘍患者では言語・運動野に病変のある患者では、MRIを用いた脳機能局在、さらに必要に応じて覚醒下手術を行い、患者の神経状態を観察しながら最大限の切除を行っている。また、通常は脳機能マッピングを行うためには、通常は脳皮質電気刺激を行うが、当施設で脳表面から脳表電位を計測・リアルタイム解析することで、言語・運動関連、さらに記憶関連脳機能の検出を行っている。

 薬剤治療でもコントロールができない難治性てんかん患者に対して、リアルタイム脳機能マッピング、異常脳波活動とビデオモニタリング装置を併用することで、てんかん治療を行っている。脳波活動の周波数、位相解析等を行い、脳内の正常・異常脳内ネットワークを捉える。さらにそのネットワークを選択的に切断することで、難治性てんかん治療によりてんかんを治癒することができている。

 脳機能画像、脳機能マッピング、脳機能モニタリング・術中脳血流画像を併用することで包括的な脳機能の画像化研究と脳神経外科治療を行っている。また、顔面けいれん、三叉神経痛などの機能的疾患も耳鼻科、神経内科、歯科などからの紹介を受け積極的に行っている。

 

連絡先 総務部研究支援課社会連携係

Tel0166-68-2197

Fax0166-66-0025

E-mailrs-sr.g@asahikawa-med.ac.jp

URL: http://www.asahikawa-med.ac.jp/

相談可能な分野・講演可能なテーマ

・脳卒中

 顔面けいれん・三叉神経痛

・てんかん

 脳腫瘍

 神経再生

 機能再建