ASAHIKAWA WBC(up2015.03)
所属 旭川医科大学 氏名 旭川医科大学病院 看護部 黒崎明子 |
研究テーマ 的確な判断と適切な看護技術習得にむけたDVDビデオ教材の開発と活用 研究内容(概要) 新卒者、新任者、職場復帰者、潜在看護師等の技術演習の際には、演習前のイメージ化を図るために、看護技術の目的、準備、患者への説明内容、留意点、実施方法、後片付け、看護記録の各要素を網羅したDVD教材を開発し、その効果について実証段階である。 関連キーワード 基礎看護技術、DVDビデオ教材、研修 |
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主な研究内容もしくは代表的な過去の事例研究 <研究の目的> 新卒者、新任者、職場復帰者、潜在看護師等の研修における技術演習の際には、的確な判断と適切な看護技術習得のために効果的、効率的な教材としてDVDビデオ教材を開発した。 1)指導者における指導時のポイント、効果的、効率的な指導方法について把握できる。 2)研修者は、看護技術の目的、準備、患者への説明内容、留意点、実施方法、後片付け、看護記録の各要素で構成し、理解が不明確な部分は繰り返し確認できる。 3)他医療機関が研修する場合は、看護技術の原理原則とともに、最新の根拠に基づいた技術と看護用品、機器について学び活用できる。 4)自大学の学部教員とは、臨床における最新の技術に関する情報交換を行うことで双方向での指導内容の質向上を継続し、卒後教育との乖離を防ぐことができる。 <方法> 看護技術マニュアルに沿った指導要綱に基づき、シナリオとパワーポイントを作成した。エキスパート看護師である教育担当者が実演を担当した。シナリオに沿った実技、文字画面、ナレーションを撮影した。認定看護師によるDVDビデオ教材の一部は、講義とシミュレーションの2部構成とした。撮影と編集は業者に委託し病院側が監修した。 <内容>DVDビデオ教材は22タイトルを開発し、タブレットにインストールしている。 新卒者看護技術研修、他施設新卒者研修、育児休業における職場復帰者研修で活用した。指導者は、指導の流れ、ポイントをつかむことができ、余裕をもって指導にあたることができていた。部署によっては実施頻度が少ない技術においても指導者自身で再確認ができた。指導者間で指導内容が異なることがなく、また一人の指導者が研修者と共にすべての技術項目を指導していく体制がとれた。 研修者は、直前にDVDビデオ教材を視聴することでイメージ化が図れた。また、特殊な名称や指示に関する運用、見慣れない物品などを繰り返しわかりやすく説明されることで、理解が促され効率的であった。他医療機関からの研修者にとっては、原理原則の確認、使用したことのない物品や効果的な指導方法について学び実践へのヒントになった。 自大学の学部教員は臨床で実践されている技術の情報をキャッチし、学内演習との共通性について意図的に教授し効果的な臨地実習への関わりができるとの意見が聞かれている。 以上の結果からDVDビデオ教材は、的確な判断と適切な看護技術習得に効果的である。今後は、研修者自らが、学ぶ姿勢を身につけることができるよう、自発的なDVDビデオ教材活用の企画を検討していきたい。さらに看護技術、医療物品が進化する中で、最新の技術を学ぶために、今後も内容の更新を継続できる体制を整備したい。 |
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連絡先 総務部研究支援課社会連携係 Tel:0166-68-2197 Fax:0166-66-0025 E-mail:sho-kenkyu@jimu.asahikawa-med.ac.jp URL:
http://www.asahikawa-med.ac.jp/ |
相談可能な分野・講演可能なテーマ ・看護技術研修 |
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