ASAHIKAWA WBC(up2012.02)

所属

独立行政法人国立高等専門学校機構

旭川工業高等専門学校

機械システム工学科

 

氏名 

Ryoichi Chiba

准教授 千葉 良一

研究テーマ

金属加工の工程設計と塑性加工を用いた技術研究

研究内容(概要)

r値の大きい金属パイプを製造するためのパイプ引抜き工程設計、及び塑性加工を用いた金属切削屑の複雑形状素形材への固相リサイクル、及び繰り返し重ね接合圧延された板材の接合界面における剥離強度の向上に関する研究

関連キーワード

塑性加工,計算力学,固相リサイクル,傾斜機能材料

主な研究内容もしくは代表的な過去の事例研究

r値の大きい金属パイプを製造するためのパイプ引抜き工程設計

一般のパイプを曲げ加工すると断面形状が扁平になり、肉厚も局所的に薄くなりますが、r値(塑性異方性を示すパラメータ)の大きいパイプは、曲げても断面形状が円形を保ちます。

Q.そのような理想的なパイプを作るにはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

塑性加工を用いた金属切削屑の複雑形状素形材への固相リサイクル

 工場から排出される金属切削屑に強ひずみ加工を加えることで、溶解することなく、固相のまま直接バルク材に再生する技術に関する研究です。基礎研究の初期段階から行われている丸棒形状への再生ではなく、より複雑な形状を有する形材(パイプ,アングル,チャンネル等)への再生を狙っています。

 

 

 

繰り返し重ね接合圧延された板材の接合界面における剥離強度の向上

繰り返し重ね接合圧延(ARB)は、結晶粒を微細化することによって金属を強化する一手法です。ARB法によって作製した材料はその加工の性質上、接合面が剥離しやすいという問題を抱えています。そこで、圧延機に過度の負担をかけることなく、この剥離強度を向上させるプロセスについて研究しています。

 

連絡先 総務課

Tel:0166-55-8000

Fax:0166-55-8082

E-mail:techno_c@asahikawa-nct.ac.jp

URL:http://www.asahikawa-nct.ac.jp

相談可能な分野・講演可能なテーマ

・強ひずみ加工による金属材料の機械的特性の改善

・プレス成形性の評価・改善